更新日:2024年6月4日
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ハンセン病は、きわめて感染力の弱い「らい菌」によって引き起こされる細菌による慢性の感染症です。
「らい菌」はノルウェーのアルマウェル・ハンセン医師が発見しました。感染し発病することは稀で、日本において感染源になる人はほとんどいません。また、遺伝もしません。
昔は「不治の病」と考えられ、また、感染によって手足などの末梢神経の麻痺や、皮膚に様々な症状が起こり、病気が進むと顔や手足が変形する後遺症が残ることもありましたが、昭和22年、プロミンという有効な薬が日本でも使用されるようになり治るようになりました。
現在では、いくつかの薬剤を組み合わせた多剤併用療法が用いられ、早期発見と適切な治療により確実に治るようになりました。わが国に感染源になるものはほとんどなく、たとえ感染しても早期に治療をすれば完治し、身体に障害が残ることはありません。
鹿児島県では、ハンセン病問題に対する正しい理解の促進と、ハンセン病であった方々に対する偏見・差別の解消に努め、これらの方々の名誉の回復を図ることを目的に、集中的に啓発する機会として、6月22日(厚生労働省が「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」として定めた日)を含む、日曜日からの1週間を標記週間と定めています。
例年、この習慣に併せてパネル等の啓発展示を行っています。
鹿児島県内には、星塚敬愛園と奄美和光園の2か所の国立ハンセン病療養所があります。
ハンセン病は治っているにも関わらず、今もなお、療養所での生活を余儀なくされている方々がいらっしゃいます。
入所者の方々との交流は、長い間の誤った隔離政策による人権侵害の体験談から、差別・偏見のない社会の大切さや生き方を学ぶ貴重な機会です。
詳細は、鹿児島県ホームページ(別ウィンドウで開きます)をご確認ください。
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