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更新日:2025年7月14日
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株式会社Mizkan Holdings 中央研究所と垂水市スーパーバイザーである鹿児島大学の大石教授との共同研究により、健康チェック参加時に実施している「食酢摂取状況に関するアンケート調査」や健康チェックで得られたデータの解析が行われ、食酢が毎日の排便に効果を発揮している可能性があることが発表されました。
以下、食酢を使った料理を週1回以上摂取することが、毎日の便通に寄与!?/MIZKAN NEWS RELEASEより
鹿児島県垂水市の40歳以上の成人1,024名の健康チェックデータを用いて、酸味のある料理と排便状況にどのような関係があるかを調査しました。具体的には、「酢の物の小鉢(ワカメ酢やもずく酢など)」、「酸味を感じるおかず(酢豚など)」、「酸味のあるドレッシングをかけたサラダ」、「ピクルス(ラッキョウの酢漬けも含む)」の摂取頻度と排便状況を分析しました。
この結果は、食酢を使った料理を週に1回以上食べる人に毎日排便がある傾向だったことを示しており、食酢が腸の健康に有益な影響を与える可能性があることを示唆しています。
この発見は、便通改善の新しい方法として食酢の摂取が役立つ可能性があることを示しています。
今回の研究結果は時系列データを含まない2019年度単年の観察研究のため、今後、縦断研究や介入試験によって、より強固に食酢摂取と排便頻度の因果関係を解明していく予定です。また、料理ではなく、より手軽に摂取習慣を形成できる「食酢飲料」の摂取習慣と排便頻度の因果関係の解明もあわせて実施していく予定です。
現在、ミツカン中央研究所では、やや便秘気味の方(週に3-5回の排便回数の方)を対象に、「食酢飲料」の摂取による便通改善効果を検証する介入試験を実施しております。これからも、「人と社会と地球の健康」の実現に向けて、食酢の新しい健康効果についての研究を続けていきます。
垂水市の健康チェックの質問項目に組み込まれていた、「酢の物の小鉢」、「酸味を感じるおかず」、「酸味のあるドレッシングをかけたサラダ」「ピクルス」の摂取頻度のうち、「酢の物の小鉢」、「酸味を感じるおかず」、「酸味のあるド
レッシングをかけたサラダ」を週1回以上摂取する習慣を有する方は、「毎日排便がある」と有意な正の関連があることが示されました。「ピクルス」の摂取習慣のみ有意な関連は認められませんでした。
さらに、「年齢」、「性別」、「総食物繊維摂取量」、「薬の服用歴」など、排便に影響を与える因子を考慮した上で上記の関連性が見出されたことから、「毎日排便がある」ことにつながった因子として食酢が効果を発揮している可能性が示唆されました。
これまでの研究では、食酢が排便頻度に影響を及ぼすことを論じた研究結果は存在しなかったことから、本研究はこのような食酢の新規の機能性を見出した最初の報告となります。そして、手軽に摂取できる食酢が排便頻度に影響しうるという重要な発見は、便通不順や便秘に対する新しい食習慣アプローチとなりうることが示唆され、今後の研究にさらなる期待が持てる結果となりました。
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